農夫ピアズの夢の扉

A Door to the Vision of Piers Plowman

This HomePage is in Japanese

当「農夫ピアズの夢の扉」は『農夫ピアズの夢』を広く紹介する目的で管理人個人が設けたサイトです。

公開日 2016年7月1日

訳文修正(p.12, 34) 2016年9月11日

訳文修正(p.69, 71, 73, 98) 2016年11月21日

訳文修正(p.115) 2016年12月3日

訳文修正(p.100, 108, 152, 162-3)、追記 2016年12月18日

訳文修正(p.68) 2017年5月19日

☆はじめに・・・

『農夫ピアズの夢』(The Vision of Piers Plowman)という作品はご存じでしょうか?
このような文学作品があることはご存じでしょうか?

実は14世紀後半イギリスで書かれて写本の形で今日に伝わっている長編英詩で、中世英文学の傑作の一つに数えられている作品です(作者は一般にはウィリアム・ラングランドとされています)。実に630年くらい前に書かれたものです。小説という文学形式が生まれたのはずっと後の時代で、中世の文学作品は散文でも書かれましたが、脚韻詩や頭韻詩という形式の詩作品が主流でした。『農夫ピアズの夢』も頭韻詩の一つです。

内容は、「私」という語り手が英国モールヴァンの丘で居眠りしていると夢を見るというもので、夢の中での出来事は「私」には不思議体験というか奇跡というか、ともかく目くるめく夢物語が展開されるのです。そしてキリスト教信仰に深く根ざした作品であることは疑いないです。

この作品の成立とテクストに関しては、翻訳の後の「訳者後記」に簡単に書いてありますのでそちらを読んでいただきたいと思いますが、この作品はテクストの成立に複雑な事情が絡んでいて謎が多いため、十分に研究が進んでいるとは言えず、満足な翻訳がないのが現状です。中世英文学の専門家ならともかく、イギリス文学史を勉強された方やヨーロッパの中世という時代に興味を持たれている方には『農夫ピアズの夢』という作品があることは知られていても、読んだことがある人はほとんどいないはずです。

このたび訳者が校定本によらず、写本からの直接の翻訳(解釈)を試みた経緯についても「訳者後記」を参照してください。トリニティ・コレッジ、ケンブリッジ、写本B.15.17を一言一句変えることなくそのまま翻訳しました。

実は訳者はこの翻訳に長年を費やし、このほど完成しましたので公にすることができるようになりました。なるべく多くの方々に自由に読んでいただけるようにウェブ上での公開に踏み切りました。紙の本と同じ体裁でPDFファイルになっていますので、PDFリーダーからお読みいただけます。

さあ、農夫ピアズの夢の扉を開いて14世紀のイングランドへ・・・

追記(2016/12/18) 7月に翻訳を公開して以来、E-mail・twitterなどでコメントや評価をいただき感謝申し上げます。翻訳と平行してGlossaryを作成しており、公開以後Glossaryを見直しているうちにあちらこちらに訳文の修正箇所が見つかりました。改めて、一筋縄では行かないテクストです。


[完訳]農夫ピアズの夢 目次


☆当サイトの管理人プロフィール・・・

名前・・・辻 康哲(つじ やすあき)
年齢・・・1962年生まれ
仕事・活動等・・・NPO法人水の郷代表(三重県四日市市の社会福祉系のNPO法人です)。大学院時代、大学で教えていた頃、そして今日に至るまで30余年にわたってPiers Plowmanを研究する。特に中世ヨーロッパ史に興味を持つ。
在住・・・三重県