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◆日本ミツバチの巣作りのしくみ
上蓋
 ↓
←中蓋
・・・・・・・巣上部(黄色部分)がハチミツを貯めるところ
・・・・・・・巣下部(赤茶色部分)が幼虫や蛹を育てるところ
↑底板
←巣箱
日本ミツバチの巣箱の規格は決まっていません。
なので自由に自分だけの巣箱を作ることができますが、見様見まねで作ってしまう(形から入ってしまう)よりも、日本ミツバチの巣作りのしくみとハチミツの採り方を理解して作った方が後々上手くいくと思います。
そこで、私が利用している最も一般的な重箱式巣箱について説明しますので、理解できましたら巣箱作りを始めてみましょう。
日本ミツバチは巣箱の上部にハチミツを貯めるので、
蜜の貯まった最上段のみ取り外すことができ
育児を行う下段を残すには、重箱式巣箱が最適です
<ハチミツを採ろう>でも説明しますが、蜜の貯まった最上段の重箱を外す方法は、まず上蓋を取り、中蓋をワイヤーまたは糸で切り離します。
そして、最上段と次段の重箱もワイヤー(糸)で切り離して外します。
このように最上段の重箱をうまく外せるような構造になっていることが基本です。
◆重箱式巣箱の構造と最上段の重箱の外し方
←上蓋
←中蓋:上蓋に直接巣を作ってしまうと上蓋が外せなくなってしまうため必要。
     また、中の蜜の状態を観察できるようスリットを入れます。
←重箱:蜜の貯まった最上段を外します。
←基台:最下段の箱で、ミツバチが出入りできる巣門を開けます。
重箱式巣箱は、上蓋・中蓋・各重箱・基台(底板)から成立
重箱式巣箱の構造が理解できましたら、さっそく工夫して作ってみましょう!
◆巣を落とさない重箱の仕掛け
重箱は枠だけでは、中蓋や重箱を切り離した時に巣が落下する恐れがあります。
なので巣が落下しないように、各重箱の中には桟を付けます。
最初、私は桟の径10mmのものを使っていましたが、竹ヒゴで十分です。
図では十字型に付けていますが、キの字型でも井の字型でも構いません。
多く付けるほど丈夫で落下しにくいと思いますが、蜜巣を外しにくくなるでしょう。
◆重箱がずれないしくみいろいろ
スノコ型中蓋
隙間を入れた板を組合せた中蓋
←フックを取り付ける(採蜜時はフックを上げる)
←袴を取り付ける(採蜜時は袴を外す)
←布ガムテープで巻く(採蜜時は剥がす 最も簡単)
←巣門(蜂の出入口)
←台

◆重箱の継足し
重箱式巣箱は最初は2段くらいから始めますが、巣の成長とともに重箱を3段・4段と
継足していかなければいけません。(3段から始めてもいいと思いますが、最初からあまり高く積むと蜂が中蓋まで登って行くのに距離があり過ぎたいへんだと思います)
巣の成長具合の確認方法は、底板を外してデジカメや鏡等でチェックします。
3段目
4段目
1段目→
2段目→
重箱には巣の落下防止桟(棒)が必要
巣作りを始めて3週間目くらいの巣。
2段目の落下防止桟あたりまで成長しています。
この後2週間後くらいに3段目を継足しました。
←底板:取り外しができるようにすると掃除や点検(下からデジカメで撮影)がしやすい。
     <日々の世話と作業>でも詳しく説明します
◆採蜜後の重箱の補充
採蜜で最上段の巣箱を取り外したら、最下段に新しい重箱または最上段の蜜を
採った後の重箱を補充してやらなければいけません。
巣の成長に合わせ、重箱を継足す必要があります
蜜の入った重箱
空の重箱
採蜜後は、新しい重箱を補充する必要があります
積み重ねた重箱は風や振動でずれ落ちる恐れがありますので
ずれないようにする工夫が必要
重箱式巣箱を作ろう